「O脚の人とO脚ではない人との差」とは?40代50代のO脚・予防方法|最新のO脚研究
O脚の人とO脚ではない人の差
実は40歳以上の日本人を調査した結果
男性は42. 6%
女性は62. 4%
の方がO脚だそうです。
実は加齢に伴う筋力の低下でO脚になる方は少なくありません。
老人ホームを除くとO脚の方が多いのはその為です。
そして近年「O脚の人とO脚でない人には差でる」という面白い調査が発表されたので
そちらをご紹介します。
O脚があるとないで変わる
O脚の有無で身体機能が変わるそうです。
確かにまっすぐの方が脚に力が入りやすかったり
歩くのに疲れなかったりするような気がしますが…
身体機能がそんなにわるのでしょうか??
それではその研究を紹介します!
女性高齢者のO脚の有無と身体機能との関連の研究
地域の女性高齢者を対象にした実験です。
147名の方を
まず、O脚有りかO脚無しのグループに分けました。
O脚の測定方法は
顆の間の距離が30mm 以上を「O脚あり」
20mm 以上30mm 未満を「予備軍」
20mm 未満を「O脚なし」
に区分し、予備軍はややこしいので予備軍の方々はお帰りいただいたそうです。
残った「O脚あり」グループと「O脚なし」グループの
熾烈な戦いが始まります。
この方々に
- 身長
- 体重
- 身体組成
- 握力
- 大腿四頭筋筋力
- 30秒椅子立ち上がりテスト(30-sec Chair Stand test;CS-30)
- 片足立保持時間
- 通常歩行速度
- 最大歩行速度
- Timed Up & Go Test (TUG)
の10項目を測定してもらいました。
(身体組成とは生体電気インピーダンス法に よるポータブル体成分分析装置のことで、測定によって得られた 体脂肪率と骨格筋量を分析に使用しました。
Timed Up & Go Test(TUG)とは椅子に腰掛けた姿勢から、開始の合図で歩き出し 3 m 前方に配置したポールを回って着座するまでの時間をデジタルストップウォッチで測定したものです。)
結果
結果はこう書かれていました。
結果,骨 格筋量,大腿四頭筋筋力,CS-30,片足立ち保持時間, 最大歩行速度,TUG の 6 項目に有意差が認められ, そのすべての項目でO脚群の値が非O脚群の値より 劣っていた。さらに,ロジスティック回帰分析の結果, 大腿四頭筋筋力と骨格筋量の低下がO脚を引き起こす 影響要因として抽出された。
Japanese Journal of Health Promotion and Physical Therapy Vol. 12, No. 2
つまりすべての値で「O脚あり」グループは「O脚なし」グループより値が劣っていたのです。
また骨格筋量、大腿四頭筋筋力、30秒椅子立ち上がりテスト、片足立ち保持時間、最大歩行速度、TUG の 6 項目に関しては特に顕著に「O脚あり」グループと「O脚なし」グループに差が現れたのです。
O脚がない脚は黄色で表を作成してみました。
確かに、黄色(O脚なしグループ)の方が全ての値で優れています。
又この研究ではO脚の1つの原因も突き止めました。
さらに,ロジスティック回帰分析の結果, 大腿四頭筋筋力と骨格筋量の低下がO脚を引き起こす 影響要因として抽出された。
Japanese Journal of Health Promotion and Physical Therapy Vol. 12, No. 2
つまり筋力の低下がO脚を引き起こし→O脚が原因でさらに筋力が落ちる
の悪循環に入ってしまうということです。
O脚を予防する方法
この研究から
大腿四頭筋筋力と骨格筋量の低下を食い止めれば、O脚を防ぐことができると読み取れます。
⚫︎大腿四頭筋とはふとももの前側のある4つの筋肉で構成されている筋肉です。
⚫︎筋肉には、体を動かすための筋肉「骨格筋」、内臓を作っている筋肉「平滑筋」、心臓を作っている筋肉「心筋」があります。
このうち、運動などによって増やすことができるのは「骨格筋」だけです。
大腿四頭筋と骨格筋を増やして基礎代謝がアップすれば
エネルギーを消費しやすい体質になり、筋力も高まって
O脚も予防でき、活動的な日々を送ることができます。
まとめ
「O脚」グループと「O脚なし」グループの運動機能などの計測の結果
O脚が有ると無いとでは、差ができる。
大腿四頭筋筋力と骨格筋量の低下を食い止め、O脚を予防すれば
いつまでも活動的な日々が送れる。
O脚は年重ねて悪化する人が多いです。
階段を使うなど、日頃から体を動かすことを意識して、O脚を予防していけば
より長く健康に人生を歩むことができます。
また、40代50代でもこれからの人生に向けてO脚矯正を受ける方もいらっしゃいます。
どうせ生きるなら何歳になっても若々しく人生を楽しみたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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